【夏と冬を一つの寸法で解く】
皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です
今日から連休ですね
昨日からというかたも
おられますでしょうか?
子供達も忙しいようで
特別予定もないし
連休明けが出張なので
ゆっくり仕事しようかなとww
天気が良さそうなので
チャリに乗ろうかは検討中です
気分転換も必要かなww
さてそんな本日は
夏と冬を一つの寸法で解く
というお話です
家づくりでは
夏を優先すべきか
それとも冬を優先すべきか
気になる方も多いかも
結論から言えば
どちらも正解であり
同時にどちらも不正解です
多くの住宅設計において
夏と冬はしばしば
互いに綱引きをする存在
冬の暖かさを求めて
空気の流れをつくろうとすれば
夏の涼しさを確保するための
空調計画とバッティングする
どちらかを立てれば
どちらかが苦しくなる
そんな葛藤が
私もそんな時期がありました
パッシブ換気を学び始めた頃
機械に頼らない換気に憧れ
計画を進めましたが
前々回の話で採用を見送り
理屈は分かっているのに
設計が噛み合わない
その悔しさは今でも覚えています
そして前回のブログ
いよいよ実装編
まず垂直方向に
高低差を確保すること
これは冬の重力換気を
働かせるために
計算から逆算して導き出した寸法
給気口から取り込まれた外気は
床下を通り温められ
室内へゆっくりと昇ります
この空気を上部の排気口まで
淀みなく運ぶために高低差は
不可欠だったのです
ところが不思議なことに
この寸法は同時に
夏の空調計画においても
理にかなった答えとなっていたのです
なぜなら夏においても
この高低差と空気の流れが
協力な武器になるから
外気温が上がり
室内の空気が重たく停滞する夏
高い位置に設けた冬の排気口は
夏には給気口へと変わり
重力換気とは別の仕組みで働きます
暖められた空気は軽くなり
高い場所を目指す性質があります
高さを確保することで
室内の熱気はエアコンに吸い込まれていく
同時に必要な外気を一緒に
吸い込む事ができるのです
冬の重力換気のために出した答えが
結果として夏の熱気排出という
もう一つの課題を解決する
「抜け道」として機能しました
冬を解くための寸法が
夏をも解いていく
二つの季節が
一つの設計で解決した
この夏6畳用エアコンは
13人の人が入っても
オーバーヒートすることなく
快適に過ごせました
この正直な開示を
不安に思う方もいるかもしれません
でも私は思います
設計の検証過程を隠さず
正直にお話しすることこそが
つくり手としての誠実さだと
やめた話から始まった連載の最後は
できたことだけを並べるのではなく
今まさに挑戦しているリアルな姿
本来であれば
空気を流すためだけの無機質な空間
そうなるはずだった場所が
家族の暮らしを豊かにする
大切な「居場所」に変わりました
ロフトとして
床面積を広げるだけではなく
吹抜けの気積を大きく取り
そこに空気を呼び込む
性能を突き詰めて決めた寸法が
そのまま家族の安らぎになったのです
階段をのぼり
高い位置からリビングを見下ろす
そんなロフトからの景色に
性能と情緒が重なりました
性能とは単なる足し算ではありません
機械を足して無理やり快適にするのではなく
正しい判断で
二つの季節を解いていく
設計が正しいとは
数値が揃うことだけではなく
そこに豊かな暮らしの形が
自然と生まれること
一つの設計で
夏と冬の両方が心地よくなる
そんな器が大切なのです
それではまた次回(^^)
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