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【機械に頼らないパッシブ換気】

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です
昨日は倫理法人会の海岸清掃
今日はいつもの海岸清掃
二日連続で心を洗ってきますww

海岸に限らず
ゴミを拾うという事は
この地球から
ゴミを減らすという事です

ゴミを一つ拾えば
確実に地球から一つゴミが減る
どんな大きなことも
小さな一歩から
考え方を少し変えるだけで
人生は豊かになるものですよ

さてそんな本日は
機械に頼らないパッシブ換気
というお話です

電気に頼らず
自然の風の流れを活かす
パッシブ換気

前回のコラムでは
あえて採用を見送った
悔しいお話をしました

でも私は諦められません
パッシブ換気は
理屈ではなく
ただの物理現象だからです

見送りから1年が経ちました
私は当然ながら
挑戦の場を探していました
更に知識も積み重ねた

そして最高のタイミングで
築53年の平屋リノベという
絶好の機会を得ました

「平屋では難しい」と
建築の現場ではよく言われます
理由は単純で
空気を動かすための
高低差が取れないからです

しかし
私は諦めてはいませんでした
今回は床下を空気の入口にして
ロフトを排気口にしました

こうして建物の中に
垂直方向で3.1メートルの
高低差を確保したのです

物理の力だけで
本当に空気は動くのか

期待と不安が入り混じるなか
2月の寒い日に
私は風速計を持って
現場に立ちました

測定時
室内と外との温度差は10℃
この条件で
この家はどれほどの空気を
入れ替えてくれるのか

静まり返った室内で
計測を開始

実際の結果は
150φの排気口2か所で
合計30から40立方メートル

そこで過ごす人数によりますが
なかなかの風量

基準法の換気回数には届きませんが
それは何の問題でもありません
さらに実測を元に
計算式を作成してみました

開口の面積
空気が通るときの抵抗
そして温度差が生む圧力
それらを組み合わせて
風量を導き出す式を
自ら組み立てる
というか正確にはAIが
計算式は作ってくれるww

同じ条件をその式に当てはめると
38.87立方メートルという
数字が弾き出されました

実測の30から40とほぼ一致
作った計算式は現実を
正しく再現していたのでした

「上手くいけばラッキー」
ではなく
「最悪の条件が重なっても
暮らしは守られる」
という慎重な姿勢

自然界の力は
時に優しく
時に気まぐれです

その気まぐれを
許容できるだけの
器を作ること

数字の上だけで
完璧を目指すのではなく

現実の厳しさを織り込んだ
計画こそが
住まい手の安心に
つながると信じています

更に夜の記録を見返すと
興味深い事実がありました
夜間は温度差が15℃に広がり
計算上は48m3メートル

温度差というエネルギーが
夜の静寂の中で
しっかりと空気を
動かしていた証拠です

専門家に計算を
検算してもらったところ
「ほぼ合っている」
との評価を頂きました

この計算式を
これからの現場で使い
さらなる実測を繰り返すことで
精度のアップデートを
続けていくつもりです

パッシブ換気は魔法ではありません
ただの物理現象です

機械を動かすことでも
数字の目標を
達成することでもない

家という器に
空気がどう巡り
どんな温度で
家族を包み込むか

私たちが向き合っているのは
そんな「暮らし」そのものです

数字に一喜一憂するのではなく
その家でどう暮らしを整えるか

自然の原理を知れば知るほど
家づくりは面白くなります

私はこれからも
そんな真摯な眼差しで
目の前の住宅と
向き合っていきたいと
強く思っています

それではまた次回(^^)


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