【湿度の感覚】
皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です
先週は広島の高校にある寮で
開催された断熱改修ボランティア
に参加してきました
建物は無断熱
夏は灼熱で
冬は洗濯物が凍る
という劣悪な環境の中に
断熱を入れて内窓を付けて
どれだけ改善されるか
というワークショップ
生徒たちと共に
午前中は仲良く
内窓の設置を行いました
午後は時間的にあやしかったのと
身体の大きさもあり
私は天井の断熱設置へ
何とかノルマは達成しましたが
クタクタでしたww
生徒たちには
快適に過ごしてもらえることでしょう
そしてこんな活動を
地元で行いたいと
強く思える一日でもありました
さあどう一歩を進みだすか!
さてそんな本日は
湿度の感覚
というお話です
湿度は40~60%くらいが
心地よい
これはよく言われること
間違いではありませんし
大切な基準でもあります
ただその%が
何を表しているのか
ここを知っておくと
この時期の判断が
かなり変わります
温湿度計に出ている
湿度70%
これは相対湿度です
その温度の空気が
抱えられる水蒸気の量に対して
今どのくらい入っているか
という割合のこと
つまり
空気中の水の量が同じでも
温度が変われば
%は動きます
空気1kgあたりに含まれる
水の量で並べてみますね
夏 27℃ 60%
約 13.4g(露点 約18.6℃)
夏 27℃ 50%
約 11.1g(露点 約15.7℃)
冬 22℃ 50%
約 8.2g(露点 約11℃)
冬 外気 7℃ 80%
約 5.0g(露点 約3.8℃)
冬の外気
湿度80%
数字だけ見れば
ものすごく湿っているように
聞こえますよね
でも水の量でいえば
夏の3分の1ほどしか
ありません
逆に言うと
いまの季節の60%は
冬の80%よりも
倍以上の水を抱えている
ということです
パーセントは割合であって
量ではないのです

実はこの
空気の中に実際に含まれる
水分の量を表すのが
絶対湿度という指標です
1立方メートルの空間に
何グラムの水分があるか
これを表した数字です
私たちの体が感じる
ジメジメや乾燥は
この絶対湿度の数字に
深く関係しています
この数字を意識すると
エアコンの使い方も
家の心地よさも
変わっていきます
ここで
もう一つ大事な数字が出てきます
それが露点です
露点とは
その空気が冷やされたときに
結露を始める温度のこと
室内の空気がどれだけ
水分を含んでいるか
どんな温度なのかで
露点温度は変わります
例えば
室温23℃で湿度38%のとき
露点温度は約7℃です
一方で
湿度を45%に上げると
露点温度は約10℃になります
同じ室温でも
湿度が上がるだけで
結露のしやすさは
大きく変わるのです

結露が起きる理由は
空気だけの問題ではなく
冷たい面の温度にあります
空気中の水蒸気は
冷たい面に触れた瞬間
水に変わる
このときに
重要になるのが窓の性能です
性能の低い窓は
外の冷気の影響を強く受け
表面温度が簡単に
下がってしまいます
結果として
少し加湿しただけで
すぐに結露が始まってしまう
一方で
性能の高いトリプルガラスなどの窓は
表面温度が
高く保たれるため
湿度を上げても
結露しにくくなります
ここでよくある誤解が
加湿すると結露する
というもの
これは半分正解で
半分間違いです
正しくは
窓性能が低いと加湿できない
これが現実なのです
だから
冬でも快適な湿度を
保ちたいなら
窓の性能は
避けて通れません
断熱と換気と加湿
これらは
別々の話ではなく
一つのバランスなのです
窓はその要
結露しない家は
運が良い家ではなく
きちんと計算して
考えられた家なのです
さらに言えば
この湿度のコントロールには
気密性能も深く関わっています
一般的な低気密な家は
壁に大きな穴が
空いているようなもの
冬は冷たい外気が
足元から侵入し
夏は高温多湿の外気が
室内に入り込みます
これではどんなに
エアコンや除湿機が頑張っても
湿度のコントロールは
難しくなります
高性能な住宅では
隙間の広さを示すC値が
0.1以下になることもあります
経年変化を考えても
C値0.5以下なら安心です
気密が良いからこそ
計画した通りの換気ができて
湿気も綺麗に
コントロールできるようになる
数字でしか見えませんが
その数字の裏には
職人の腕と
家を長持ちさせる知恵が
ぎっしり詰まっています
それは
何十年先も
家族が健康に
気持ちよく暮らすための
目に見えない力です
私たちがつくる高断熱高気密の家は
ただ数字を競うためのものでは
ありません
冷暖房の機器が
必死に頑張る家ではなく
家そのものの力で
設備がラクに動く家
心地よさをつくる土台として
性能を整えているのです
家づくりとは
空気の温度をつくる仕事ではなく
そこで暮らす人の
暮らしを整える仕事
毎日帰りたくなり
何時間でも過ごしたくなる
そんな何も気にならない心地よさ
数字の先にある
皆さんの本当の暮らしを
私たちはこれからも
丁寧につくり続けていきます
それではまた次回(^^)
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