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空調計画は感覚ではなく物理

皆さんこんにちは

KATSUKENの勝部です

なんだかんだと

あっという間に今年も

約後2週間となりましたね

業界が冷え込む中

やる事いっぱいなのに

やる事が毎日増えるので

本当にありがたいことです

やり残しのないように

しっかり走り抜かないとww

さてそんな本日は

空調計画は感覚ではなく物理

というお話です

先日同業者さんの

モデルルームにお邪魔し

20数名が集まる

勉強会に参加しました

その際目に入ったのが

部屋に置かれていた温湿度計

表示は室温23℃湿度38%

一見すると

特に問題があるようには見えません

しかし体感としてはやや乾燥気味

そこで少し掘り下げて

考えてみることにしました

この状態を空気線図で確認すると

絶対湿度は約6.62g/kg

加湿量の計算をするために

m3に換算すると

約7.9g/m3となります

(みはりんぼうでの表記はこちら)

数値的にもやはり乾燥気味です

次に外気条件を確認します

この日の気象庁データでいくと

出雲の外気は気温12.8℃湿度48%

絶対湿度は約5.2g/m3でした

つまり室内と外気の絶対湿度差は

約2.69g/m3

ここで仮にこの建物の換気量が

120㎥/hだったとすると

室内の湿度を維持するためには

1時間あたり約323g

0.32Lの加湿が必要になります

一日では約7.8L

ところがこのモデルルームには

加湿器はなし

無いのですが時間がたっても

湿度は下がりません

それはなぜか

ここですぐに

答えが浮かんだ方は上級者

答えはとてもシンプルで

その場にいた20数名の人間です

人は呼吸や皮膚から

常に水蒸気を放出しています

これだけの人数が集まっていれば

人体そのものが

「加湿器」の役割を果たしていた

というわけです

ただしそれでも湿度は38%

快適ラインの45%程度まで

持っていこうとすると

一日あたり10Lを超える

加湿が必要になるのです

ここで注意も必要です

同じ23℃でも

湿度38%と45%では

露点温度が約3℃も違います

窓の性能が低い場合

これだけで結露のリスクが

一気に高まるということ

「高性能住宅は乾燥する」

という話を耳にすることがありますが

これは大きな誤解です

正しく言えば

空気は温度が高いほど

同じ湿度でも水分量が少なく

感じられるため

乾燥を感じやすくなる

というだけの話

つまり暖かく住める

高性能住宅が乾燥するのではなく

必要な加湿が行われていないだけ

もっと言えば空調計画として

そこまで読めていない

という実務者の問題なのです

それに今回は外気温が比較的高く

内外の絶対湿度差も小さかったため

必要な加湿量はこの程度でした

しかし外気温がもっと下がれば

必要な加湿量はもっと増える

最寒日での設計は必須なのです

これは感覚の話ではなく

計算すれば事前に分かること

空調計画とは

快適か不快かを

住んでから確かめるものではありません

物理の話であり

計算によって予測し

設計段階でコントロールするもの

乾燥しすぎないこと

加湿しすぎて結露を起こさないこと

その両方を成立させるには、

断熱、気密、換気量、加湿量を

すべて一体として考える必要があります

空調計画ができる実務者と

家づくりを行えば

住まいは驚くほど安定し

快適な環境になります

空調設計は

完成してから学ぶものではなく

完成する前に

すでに答えが出ているもの

決して感覚ではなく

物理の話なのです

それではまた次回(^^)

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