BLOG 2025

雲は何で出来ている?

2025/02/02

皆さんこんにちはKATSUKENの勝部です

長男の進路が決まって

とにかく安心しました

春から岐阜です

大工になりたい!

と言ってくれている長男

親としてとても嬉しい事

やりたいことをやって

思うように生きてもらいたいです


さて本日は雲は何で出来てる?

というお話です


家づくりと関係あるか?

と思われた方もおられるかもしれませんが

実際住まい手には

関係のない話かもしれませんww


しかし実務者でこれを知らないのは

致命的です

この続きは後に取っておくとして


今日は雲の正体について

水?氷?水蒸気?

あなたは何が思いついたでしょうか?


結論は「水」です

細かい事を言いますと

微細な水滴や

氷の粒が集まって出来ています

空気中の水蒸気が冷やされて

小さな水滴になり

それが空中に漂うことで雲が発生します

ピンときた方がおられますでしょうか?

そう結露と同じ理屈なのです


空気中には目に見えない水蒸気が

含まれていますが

それだけでは雲にはなりません

雲として目に見えるのは

水蒸気が凝結して水滴や氷の粒に

なったときなのです


結露のメカニズムを知ってる実務者なら

知っていて当然の話だった訳なんです


太陽の熱で地表の空気が温められると

その空気は上昇します


そして上昇した空気は気圧が低くなる事で

膨張して冷えていきます

空気が冷えると含みきれなくなった

水蒸気が水滴や氷の粒へと変化する

雲はいつまでも

空に浮かんでいるわけではなく

時間が経つと消えていきます


一つは

太陽の熱や空気の流れによって

雲を構成する水滴が再び

水蒸気に戻り見えなくなる


もう一つは

雲の中で水滴や氷の粒が大きくなると

重さに耐えきれず地上に落ちてきます

これが雨や雪です


雲の正体と仕組み

理解していただけましたでしょうか?

結露や加湿、除湿は

水蒸気と結びついているので

実務者にとっては必要な知識だった訳です


もし知らなかったら

その人は結露のメカニズムも

空調計画なんて考えてもいないと

いう事になりますね


いつもとちょっと違った気持ちで

空を見上げてみてください


それではまた次回(^^)

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住宅医

なんだか体調不良で

一昨日夜から布団の中でした

年明けのインフルからなんだか今年は…

まぁ気持ちで乗り越えないとww


さて本日は住宅医について

住宅医とは既存住宅の

調査・診断・改修・維持管理などに

ついて優れた知識・技術をもつ

実務者として住宅医協会が

認定している建築士の事をさします


今社会のニーズは

「建物を新たにつくる」ことから

「既存の建物を活かす」ことへ

変わりつつあります


現在空き家が増加しているのは

皆様もご存知の事とおもいますが

今後人口が減少していく中で

空き家はさらに増加することが

予想されています


また日本の住宅の寿命は

平均で30年程度とされていて

欧米の平均寿命(60~80年程度)

と比べると圧倒的に短いです


様々な要因があると言われていますが

既存住宅を治して使い続けるための

技術者が少ないことが

大きな要因の一つなのです


改修するより壊して建て替える方が

技術的には容易なため

建てては壊す(スクラップアンドビルド)

という現状から脱却できない状況が

続いていますがこれからの時代は

既存の建物を活かすという

社会の要請に答えられる知識や技術を

いかに持つかは実務者の課題


住宅医は劣化対策(耐久性)

耐震性、温熱性、省エネルギー性

バリアフリー性、火災時の安全性など

既存住宅の性能を総合的に向上させる

性能向上リノベーションが出来る

住宅医になるには

住宅医スクールの年間講義を受け

検定会での発表で合格した人


昨年1年間で計22の講義を受けましたが

得意としている耐震、温熱、省エネ

に関してはより知識を増やすことが出来

それ以外の講義に関しても

今後の参考になる事がとても多く

知識量を大幅に増やす事ができました


年末の検定会では

昨年行ったフルリノベの物件で

課題発表を行いました

業界の著名人の方々が検定員

半端な発表だと質問攻めに…


資料作成はとにかく大変で

何度心が折れかけたことか

耐震、温熱、省エネ、耐久性を中心に

空気線図や結露計算や負荷計算など

色々と駆使しながら時間内に収めました


先日結果発表があり無事に合格

島根県初となる

住宅医に認定されました

認定されて終わりではなく

ここからがスタート


根本にある考え方は

新築もリフォームもリノベも一緒

とにかく誰もが安心して暮らせる

住まい作りなのです

大きな地震で壊れない家か

ヒートショックが起こらない家か

結露や温度ムラで健康被害が出ないか


この仕事をする限り

住まい手の命と健康を守る

家を作りたいだけ

そんな家作りが地域の未来に繋がり

地球の未来に繋がっていく


あなたが家を建てる時

もしくは家を直す時には

そんなことにも繋がります

大きな一歩に繋がる

小さな一歩を踏み出しましょう


それではまた次回(^^)

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相対湿度と絶対湿度

2025/01/19

皆さんこんにちはKATSUKENの勝部です

今日は日柄が良いので

今週から開始するフルリノベ物件の

着工にお邪魔してきます


その後はゆっくり出来そうなので

最近週末が雨続きで敬遠していた

ランとチャリが久しぶりに出来そう

そちらも楽しみですww


さて本日は「相対湿度と絶対湿度」

について解説させて頂きたいと思います


まずは相対湿度ですが

空気中には気温ごとに

水蒸気を含むことが出来る量の

限界(飽和水蒸気量)が決まっています


空気中の水蒸気の量が

その温度で可能な最大の

水蒸気の量に対してどのくらいの割合を

占めているかを表す指標

これはパーセンテージ(%)で表示され

たとえば相対湿度が50%であれば

空気中の水蒸気量は

その温度が含む事が出来る最大量の

半分であることを意味します

相対湿度は、私たちが日常的に感じる

「湿度」として最もよく使われる指標


空気中には気温ごとに

水蒸気を含むことが出来る量の限界

(飽和水蒸気量)が決まっていて

その限界までのうち

何%含んでいるかを示している


つまり相対湿度は空気中に含まれる

【水蒸気の割合】を表しています。


気温30℃と15℃の場合では

同じ相対湿度でも水蒸気量が

全く違うことになります


それに対して絶対湿度は

空気中の一定の体積に含まれる

水蒸気の実際の量を示します


グラム/立方メートル(g/m³)

で表されるのですが

縦横高さ1メートルの空間に

含まれる水蒸気の重さが

何グラムかを示しています

つまり、絶対湿度は空気中に含まれる

【水蒸気自体の量】を表しています

仮に今日の気温が30℃

相対湿度50%だとした時に

絶対湿度は15.2g/㎥となります


相対湿度は50%のままでも

気温が15℃に下がると

空気中に含まれる水蒸気の量

絶対湿度は6.4g/㎥にまで下がります


相対湿度と絶対湿度の主な違いは

相対湿度が温度に依存するのに対し

絶対湿度は依存しないことです

同じ絶対湿度でも

温度によって相対湿度は

大きく変わります


暖かい空気はより多くの

水蒸気を保持できるため

温度が上がると

同じ量の水蒸気であっても

相対湿度は下がります


相対湿度と絶対湿度を理解することは

健康や快適さを保つために重要です

特に室内の湿度管理においては

適切な湿度を保つことが

カビやダニの発生を防ぎ

アレルギーや呼吸器系の問題を

軽減するために役立ちます

乾燥しすぎると

肌荒れや風邪の原因になることも


快適に暮らす為には

相対湿度だけ見ていては

あてにならないので

わかりやすいのが絶対湿度なのです


でも住まい手がこれを

理解して考えるのは大変ですね

そこでこちら

こんな感じで絶対湿度が表示される

温湿度計がありますので

家の湿度管理してもらえたらと思います


ちなみに当社がお引渡し時に

住まい手にお伝えする推奨は

冬は20℃乾燥指数8g/㎥以上 

夏は27℃乾燥指数16g/㎥以下


高性能住宅で

暑さ寒さの問題は解決していきますが

湿度管理はとても重要です


そこまで考えて空調計画ができる

実務者と家創りを行えば

本当に健康で快適な住まいを

実現する事ができるでしょう

それではまた次回(^^)

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エネルギー量

2025/01/12

皆さんこんにちはKATSUKENの勝部です

雪は大したことなかったですが

強烈な寒波でしたね


深夜には-2.2℃くらいまで

低下していた外気温ですが

昨年お引渡した物件から

室内の温湿度、CO2濃度が

ネット経由で見れるので

確認させて頂いた所

室内温度には

全く影響がありませんでした


負荷計算を行い

選定している6畳用エアコン1台


低温暖房能力もやはり問題なかった様子

ちなみに低温暖房能力とは

外気温が低い時の暖房能力です

暖房時の負荷計算をする場合は

ここもきちんと考えて

機種の選定をしなければなりません


さて本日はそんな当社の新築物件が

どのくらいのエネルギーだったのか

というお話です


昨年から付加断熱

太陽光パネル容量7.2kw

この2つを標準としてグレードアップ


付加断熱の重要性は

今更言うまでもなく

太陽光パネルの容量に関して

少し話させていただきますと


一番最初にメンテが来るであろう

パワコン台数を1台でというのが

私の考え方(メンテ費用が1台で済む)


その5.5kwのパワコン1台で

一番効率の良いパネルの量を

メーカーさんと協議した結果

ピークカットを考慮して

過積載の7.2kwにしました


要は5.5kw乗せたからといって

5.5kw発電するわけではない

しかしパネル量を多くした場合に

パワコン容量5.5kwを超えて 

発電した時に捨ててしまう電気を

シミュレ-ションして

一番良い容量を決めたというわけです


その1棟目のエネルギーを計測させて頂き

実際の電気代を確認


こういったものは家族の人数や

その家族で使う家電等で

一概には言えませんので

あくまで目安とお考えください


今回の物件は

1年間の発電量 9409kwh

そのうち

自家消費 1636kwh

売電量  7773kwh


自家消費がかなり少ないですね

自家消費というのは

発電している電気を

家でどれくらい使っているかの量

共働きのご家族なので

しょうがないかな


発電していない時間に使って

購入した電気代が143,000円/年


売電量7773kwhが単価16円なので

収入が124,000円


買った電気と売った電気の

差し引きは19,000円で

結果1年間で19,000円

電気を買ったということになります


自家消費が少ないのもありますが

電気代が意外に多いなと感じて

ちょっと探ると原因発見


お引渡し時に

説明させていただいておりましたが

上手く伝わっていなかった

エコキュートのソーラーモード

こちらの設定が出来ていなかった


すぐに設定させていただきましたが

これが自家消費に変われば

一般的にエコキュートでの

1日の沸き上げに使うのが1.3kwh

これをざっと35円で買うと45円/日

1,350円/月で16,200円/年となります


山陰は冬の日照時間が短いので

このまま丸々とは行きませんが

支払う電気代は大幅に減るはずです

こんな感じで冬場はとにかく

天気が期待できないので

やはりおひさまエコキュートより

ソーラーモードがお勧めかなと思います


屋根の上で作った電気

無料で使うか16円/kwhで売るか

発電していない時に買うのは35円くらい


自家消費率を上手く上げていくのが

今後の改題ですね


近々この次の物件のデータも揃うので

またまとめて比べてみようと思います

乞うご期待ということで


それではまた次回(^^)

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